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フェノールフォームとは?利点と欠点・代表的な製品をご紹介!

2021/10/12

断熱材の種類の一つに「フェノールフォーム」があります。

フェノールフォームは発泡プラスチック系断熱材に分類されます。
高い断熱性能を備えており、主に外張り断熱(建築物の外側で熱を遮断する工法)に使用されるのが特長です。

非常に高性能な素材ですが、欠点はないのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、フェノールフォームの利点と欠点・代表的な製品などをご紹介します。
この記事を読んでいただければ、フェノールフォームのことを一通り理解していただけるでしょう。

フェノールフォームとは?利点と欠点・代表的な製品をご紹介!

フェノールフォームとは?

「フェノールフォーム」とは、「フェノール樹脂」という特殊な樹脂に発泡剤や硬化剤などを混ぜて、板状に形作った断熱材をいいます。フェノール樹脂は、フライパンや鍋のグリップ部分に使われる黒色の樹脂といえばイメージしやすいでしょう。

発泡プラスチック系断熱材に分類され、非常に高い断熱性能を持っているのが特長です。
主な用途としては、建物の外側で熱を遮断する「外張り」工法に使用されます。

1940年代の初め頃にヨーロッパで商業生産化されて以来世界的に普及し、現在では様々な業界で活用されています。

フェノールフォームの利点

優れもののフェノールフォームには、具体的にどんな利点があるのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
以下にご紹介していきましょう。

・断熱性能に優れている
熱伝導率が非常に低いため、高い断熱性能を持つのが特長です。
熱伝導率とは静止している物質の中を熱が伝達していく速さを表す数値のことで、「W/m・K」という単位で表示されます。

例えば、高性能なグラスウール断熱材の熱伝導率は0.038 W/m・Kなのに対し、フェノールフォームの熱伝導率は0.020 W/m・Kと非常に低い値になっています。

・湿気や水分に強い
湿気や水分に強いのも特長の一つです。
耐水性が高いプラスチックを主たる原料としているからです。

建物の一部を構成する以上、耐水性があるのは大きな強みといえるでしょう。

・高い施工性
フェノールフォームは施工性にも優れており、簡単な作業で建物の気密性を高めることができます。
作業内容は、専用のビスで留めた上で継目に気密性を高めるテープを貼るだけです。

ボードをパズルのようにはめていくシステムなので、空隙(くうげき)がある箇所はすぐに分かる上、間にテープを貼っていくので非常に高い気密性を実現できるのです。

・耐熱性が高い
プラスチックという素材は、基本的に熱に弱いのが特長です。
ところが、フェノールフォームは耐熱性にも優れているのです。

フェノール樹脂は熱に強く、普通のプラスチックのように熱ですぐに溶けてしまうことがありません。
そのため、フライパンのグリップや自動車の熱を持つ部分など耐熱性を要する箇所に幅広く採用されています。

フェノールフォームの欠点

フェノールフォームには利点だけでなく欠点も存在します。
以下のようなものです。

・価格が高い
フェノールフォームは最高クラスの性能を誇っていますが、一番の欠点は価格が高いことです。
快適な住環境を構築できますが、マイホーム建築にかかるコストも無視できない重要な要素です。

・風雨や紫外線による劣化
プラスチックなので風雨や紫外線に弱いという弱点があります。
長い間風雨にさらされていると、どうしても劣化は避けられません。
ただ、実際の施工ではフェノールフォームの上から外壁材を被せることになるので、心配し過ぎる必要はないです。

・物理的衝撃に弱い
一般的にプラスチックは衝撃に弱く、フェノールフォームは厚みが35mmほどですから、衝撃に強いとはいえません。
何らかの強いショックが加えられると破壊されてしまいます。

・シロアリに弱い
発泡プラスチック系断熱材はシロアリにかじられることがあります。
ただし、シロアリ対策をしっかり施しておけば、それほど心配する必要はないでしょう。

フェノールフォーム断熱材の代表的な製品

フェノールフォーム断熱材には具体的にはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは代表的な製品をご紹介します。

知名度No.1「ネオマフォーム」

トップメーカーである旭化成建材がリリースする「ネオマフォーム」は、業界で知名度No.1の製品です。
断熱性や耐燃焼性能だけでなく環境性能にも優れており、地球環境に配慮して発売当初からノンフロン発泡で生産しています。

最高クラスの断熱性能「フェノバボード」

積水化学工業がリリースする「フェノバボード」は知名度では「ネオマフォーム」に一歩譲りますが、性能面では遜色ありません。
業界で最高クラスの断熱性能(0.019W/m・K)を持っています。

フェノール樹脂と非フロンガスを使用しており、経年劣化が少ない優れた製品です。

まとめ

以上フェノールフォームについてご紹介しました。
フェノールフォームは高い断熱性などたくさんの利点を持っていますが、価格が高いことなど欠点もあるため、双方をよく見極めた上で施工するか否かを決めるとよいでしょう。

もしフェノールフォームの施工を検討中の方がいらっしゃいましたら「株式会社SEED」にぜひご相談ください。
弊社は東京・千葉・福岡でシステム天井の施工・店舗やオフィスの内装工事を行なっております。

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