天井納まりが建物に及ぼす影響とは?納まりを構成する4つの要素|東京・千葉・福岡でシステム天井工事、店舗・オフィス内装はSEED

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天井納まりが建物に及ぼす影響とは?納まりを構成する4つの要素

2022/01/31

建築において「天井の納まり」は重要な要素です。といっても「天井の納まりって何?」と、疑問に思う方もいらっしゃると思います。天井の納まりとは、天井裏の空間に梁・配管・ダクトなど必要な部材・設備が納まっていることです。天井の納まりは建物の階高を左右し、ひいては建物全体の階数や床面積に影響を及ぼします。
この記事では、天井の納まりの構成や天井の納まりをギリギリにすることのメリットなどについて解説します。この記事を読むと、天井の納まりの重要性をご理解いただけるはずです。

天井納まりが建物に及ぼす影響とは?納まりを構成する4つの要素

天井納まりとは?

天井納まりとは、天井裏にできる空間に梁・配管・ダクトなど、建物に必要な部材や設備が納まっていることを言います。天井材で覆われているため、普段は天井納まりを見ることはできませんが、建物の階高(床面から上階の床面までの高さ)を左右するため、とても重要な要素なのです。

天井納まりを構成する4つの要素

建物の天井納まりを構成する要素は、主に4つあります。1つずつ見ていきましょう。

吊りボルト

「吊りボルト」は、天井を吊り下げて固定するための部材です。一般的な天井の場合は、直径9mmの吊りボルトが採用されています。軽量鉄骨天井下地を吊り下げる際によく使用されますが、天井吊り下げエアコンやダクトを固定するのにも用いられます。吊りボルトは、状況に合わせてさまざまな形状や方法を取ることが可能です。

野縁

「野縁(のぶち)」とは、天井の裏側にある骨組みのことです。野縁は棒状の部材で、仕上げ材を貼り付けるための下地として使われます。軽量鉄骨天井の場合は、鉄板を加工して作られた「LGS」という専用部材が、等間隔または格子状に組み上げられます。軽量鉄骨から専用のクリップで固定していくため、非常にシンプルな納まりになるのが特長です。

野縁受け

「野縁受け」とは、野縁を留めるための部材です。細長い形状をしており、木製や金属製のものがあります。断面の形状がC型をしているため、「Cチャンネル」「Cチャン」などとも呼ばれています。高さは19mmと25mmの2種類があり、状況に応じて使い分けることが可能です。

天井仕上げ材

「天井仕上げ材」とは、直接目に触れる天井の表面を構成する部材のことです。天井仕上げ材の材質としては「石膏ボード」や「ロックウール吸音板」がよく使われています。
石膏ボードはサイズが「910mm×1,820mm」であるため、下地材を縦と横で石膏ボードに合わせたピッチで配置します。天井下地材に直接仕上げ材を貼り付ける場合は、サイズに応じて調整しなければなりません。例えば化粧石膏ボードの場合であれば、サイズが「910mm×455mm」であるため、石膏ボードよりも少し細かいピッチで下地材を配置する感じになります。

天井納まりをギリギリにするメリット

天井裏の空間は、最終的には建物内部にいる人からは見えなくなってしまうため、必要な部材や設備がきちんと納まっているなら、できるだけ天井納まりをギリギリにする方がよいです。では、天井納まりをギリギリにするメリットは、どのようなものなのでしょうか?それは「階高を低く抑えられること」です。

「天井高」が床面から天井までの高さなのに対し、「階高」は建物の各階の高さのことで、構造部の床面から上階の構造部の床面までの高さを指します。階高が低く抑えられることで、同じ高さの建物でもより多くの階数を設けることが可能となり、結果として建物全体の床面積が広くなります。つまり、天井納まりをギリギリにするほど、建物の利用可能スペースが大きくなるのです。

まとめ

以上、天井納まりについて解説いたしました。最後に、この記事のポイントをおさらいしておきましょう。

  • 天井納まりは「吊りボルト」「野縁」「野縁受け」「天井仕上げ材」という、主に4つの要素で構成される。
  • 天井納まりをギリギリにすると階高が低く抑えられるため、より多くの階数の設置が可能となり、建物全体の利用スペースが大きくなる。

天井裏の空間は、普段は見ることができないため、天井納まりについて意識されることは少ないです。しかし、建物全体の設計に影響を及ぼす重要な要素だとお分かりいただけたかと思います。「天井裏の見えない空間は極力狭くして、建物の利用可能な空間をより大きくする」という設計の方向性は、建物の利用者にとってプラスになると言えるでしょう。

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