軽天屋って何?軒天屋の仕事を徹底解説|東京・千葉・福岡でシステム天井工事、店舗・オフィス内装はSEED

03-6638-8530 03-6638-8530 03-6638-8530

お役立ちコラム

軽天屋って何?軒天屋の仕事を徹底解説

2021/02/22

軽天工事を行うのが「軽天屋」です。
しかしながら「軽天」という言葉自体が一般的ではないことから、それがどんな仕事なのかをきちんと理解している方は非常に少ないのが現実です。
ここでは、軽天屋がどんな仕事をするのかを詳しく解説し、軽天屋に求められるものも併せて紹介しています。

 

軽天屋とは

軽天屋が手掛ける「軽天工事」というのは、その名の通りに軽量鉄骨材を使用して、天井や壁の骨組みをつくる作業です。
建物の建設に鉄骨材が使用されるようになったのは最近のことで、軽天屋という職人が必要になったのは1975年頃。
現在が2021年なので、まだ半世紀も経っていません。
それまでほとんどの建物は木造で建築されていて、木工事を専門とする大工さんが木材を使用して家などの骨組造りを行っていました。
鉄骨材は不燃性であることから、防火性も高く、加工に時間もかからないことから、建築材料としては非常に重宝されるようになりました。
また、材料費や人件費などのコストも抑えられることから、軒天工事の需要は一気に高まりました。
しかし、これまでの木材から鉄骨材を利用するには、施工に関する知識や技術も必要となります。
それを専門に行う軒天屋が誕生しました。
当時はビルやアパートなどの大きな建物の建築で軒天屋が求められていましたが、今では一般住宅でも頑丈な鉄骨材を選択する人が増えたことから、軒天屋の活躍の場所は広がりました。

 

軽天屋の仕事内容

軒天工事では、主に天井や壁の組み立てをし、ボード貼りなども行います。
つまり、工事が完了すれば見えなくなる部分の施工を行う仕事であり、建物を裏で支えるのが軒天屋です。
「骨組みを造り上げるだけなら、それほど難しい仕事でないのでは?」と考える方もおられるかもしれませんが、目に見えなくなるいろいろなモノに配慮しながら工事を行わなくてはいけません。
したがって、軒天屋には完成図はもちろん、建物建築に関わる細かい部分まで考える計画性も必要です。
一般住宅はもちろん、ビルにもマンションやアパートなどの集合住宅にも倉庫ですら、建物の中には電気や水道などのライフラインが必要です。
それらを引き込むにはたくさんの配線や配管が必要となり、それらは骨組み同様に目に見えなくなるように隠さなければいけないことから、相当な配慮をしなくてはいけません。
建物の骨格を組み立てする軽天屋は、電気工事や水道工事などの設備に関する知識も必要になります。
骨組みは多くの工事に絡んでくるため、ちょっとしたミスも許されない大変な仕事です。

 

軽天屋に求められるもの

前項でご説明した通りに、軒天屋には軒天工事以外の知識や、計画性と高い技術力が求められます。
もちろん、最初からすべてを身につけることはできないため、軒天屋として独り立ちするには、それなりの経験年数が必要となります。
建築に関するすべての知識を勉強で習得したとしても、現場で体験してみなければ分からないことがたくさんあります。
現場では、計画通りにいかないことは日常茶飯事であるため、軽天屋にはあらゆることに臨機応変に対応できる能力も求められます。

様々な業種と関わり合いをもつことから、コミュニケーション能力も必要です。
また、ほとんどの現場では工程がしっかり決められていることから、作業スピードも要求されます。
現場には骨組み段階でもいろいろな種類の職人が入り乱れて仕事をしていることから、できるだけ迷惑をかけないように段取り良く行動しなくてはいけません。
工事全体の工程を事前にきちんと頭に入れて、トラブルなどが起きた場合も作業が止まらないように自分の仕事を遂行しなくてはいけません。
そのためには、トラブルも想定して、いろいろなパターンに対応できるようにしておかなくてはいけません。

現在では、設計図も現場の工程もコンピューターによって精密につくることができます。
ただし、実際に作業を行うのは人間であり、天候によっても影響を受けることから、計画通りには進まないのが現実です。
そのため、建物の骨格を組み立てる軒天屋には下準備がとても大事です。
技術的な面でも、場合によっては手作業で行わなければいけないケースもあるでしょう。
その時には、高いレベルの技術だけではなく、様々な対応力も求められます。
骨格は土台づくりと同じ建物建築の最初の工事であるため、計画が狂った時には、とにかくスピードが求められます。
それに対応できない軒天屋は、その現場では仕事をまっとうできても、次からは声がかからなくなってしまうかもしれません。
目に見えなくなる骨組みは、間違いが起こると簡単には取り壊して修理・修繕ができないため、慎重さも要求されます。
何かあった時には相当な費用がかかってしまうことから、損害賠償請求を起こされた場合の保険なども備えておかなくてはいけません。

 

まとめ

軒天屋の仕事は、検量鉄骨材を使用して建物の天井や壁などの骨格と組み立てることです。
建物の骨格は最終的に目に見えなくなりますが、電気や水道などの設備工事に絡み、骨組みには多くの配線や配管なども収めなくてはいけないことから、設備などに関するトータル的な知識も必要です。
また、工事を進めるうえで、いろいろな業種との絡みがあることから、知識や技術力の他にもそれなりのコミュニケーション能力が求められます。
建築工事では計画通りに進まないことも多く、トラブルが起きた時にはとにかくスピードが要求されます。
適当な作業をすると間違いが起きやすく、建物の骨格部分は簡単に修理や修繕もできないことから、慎重さも求められる大変な仕事です。

 

→SEEDの店舗・オフィスの内装工事についてはこちら

 

関連記事

  • システム天井の施工面における安全対策とは? メンテナンスが容易で柔軟なレイアウト変更が可能なシステム天井。屋内空間でありながら天井であるため高所の作業になることや、軽量鉄骨などの長尺の躯体や電動工具を扱うため、入念な安全確保が必要になります。今回はSEEDで行っている施工時の安全対策についてご紹介します。 […]
  • 免震構造の仕組み|制震構造との違いやメリット・デメリットも解説免震構造の仕組み|制震構造との違いやメリット・デメリットも解説 地震大国といわれる日本では、これまでにさまざまな対策が行われてきました。 その一つが、1980年代に実用化された「免震構造」という建築の仕組みです。 免震構造といっても、あまりピンとこない方もいらっしゃると思います。 免震構造とは、建物と基礎の間に特殊な素材を入れて、地震 […]
  • 天井納まりが建物に及ぼす影響とは?納まりを構成する4つの要素天井納まりが建物に及ぼす影響とは?納まりを構成する4つの要素 建築において「天井の納まり」は重要な要素です。といっても「天井の納まりって何?」と、疑問に思う方もいらっしゃると思います。天井の納まりとは、天井裏の空間に梁・配管・ダクトなど必要な部材・設備が納まっていることです。天井の納まりは建物の階高を左右し、ひいては建物全体の階数や床面積 […]
  • 体育館や避難所等でおすすめ!2kg/㎡以下の超軽量天井SLC工法(吊り天井)で耐震化!体育館や避難所等でおすすめ!2kg/㎡以下の超軽量天井SLC工法(吊り天井)で耐震化! 2011年以降、防災の観点から体育館や避難所の吊り天井の耐震性が見直されたことをご存知ですか? 既存の吊り天井や新築の吊り天井で、落下によって重大な危害が生じるおそれがある天井は「特定天井」とされ、検証・落下防止対策が必要となっています。 そのため、特定天井に該当しない吊り […]
  • 【感染対策】飛沫感染を防ぐには、システム天井への間仕切り設置が有効です! 新型コロナウイルスの感染拡大以降、オフィスにおける感染対策は必須となりました。多くの人が働くオフィスでは、感染リスクが高いのは言うまでもありません。そこで今回は、間仕切りを使った感染対策をご紹介します。   オフィスでの飛沫感染対策には「仕切り」が有効 […]
  • 天井落下の原因とは?尊い人命を守るために天井落下防止対策を学ぶ天井落下の原因とは?尊い人命を守るために天井落下防止対策を学ぶ 東日本大震災の際には、各地で天井落下の被害が発生しました。それを受けて政府は、新たな安全基準を設置し、天井落下防止対策に乗り出しました。ところが震災後も地震が発生する度に、天井落下のニュースが相次いで報道されています。なぜ天井落下被害は繰り返されるのでしょうか?天井落下被害を防 […]
036638853003-6638-8530

受付時間 9:00~18:00 (日曜日定休日)

お問い合わせ・お見積り
pagetop