Tバーとシステム天井の関係は?バー材や野縁について解説|東京・千葉・福岡でシステム天井工事、店舗・オフィス内装はSEED

03-6638-8530 03-6638-8530 03-6638-8530

お役立ちコラム

Tバーとシステム天井の関係は?バー材や野縁について解説

2021/02/18

一般住宅の多くは、木造の在来工法によって建築されています。そのため、天井も大工さんが専用の木材を使用して組み立て、そこにボードとクロスを貼って仕上げるのが一般的です。しかし鉄骨造りやRC造の建物では、軽天材を使用した「吊り天井」が用いられています。ここでは、吊り天井の1種であるシステム天井とTバーの関係、そして天井材として使用される野縁について詳しく探って紹介しています。

 

システム天井とは

建物の天井には、昔ながらの木造の在来工法の他にも、使用される材質や工法によって多くの種類があります。
システム天井は、オフィスやビルや体育館などの大規模な建物で主に採用されている吊り天井の1種です。

吊り天井というのは、建物の天井裏から金属のボルトなどの材料を使って、格子状の骨組みを吊り下げて、そこにボード材を貼りつけ仕上げた天井のことです。システム天井というのは、その名の通りにあらかじめ天井裏に設置する照明や空調などの設備を天井ボードとも一体にして組まれたもので、下地や枠に組み込んでセットすればいいようになっています。

システム天井には、下地や枠が同一直線方向に平行して走るようになっている「ライン型」と呼ばれるものと、縦横の格子状に走らせる「グリッド型」があります。
システム天井はどうしても大きな地震に弱い性質をもっていますが、耐震性に考慮して重さを抑えてつくられたものが「軽量システム天井」で、近年では多くの施設で採用されています。

 

Tバーとシステム天井の関係は?

Tバーというのは逆T字型のバー材で、これを井桁に組んで、逆T字の上に天井パネルを置く仕様の天井が「システム天井」です。
したがって、システム天井にはTバーは欠かすことのできない材料で、天井パネルが固定されないことから、取り外しを容易にできる特徴をもっています。

 

システム天井のメリット・デメリット

そもそも吊り天井は天井裏に十分な空間を設けられることから、遮音性能が高いというメリットをもっています。空間が建物の振動を適度にやわらげ、天井より階下へ向けた音が伝わりにくくなります。
また、湿度の影響を受けにくいことから、天井ボードに貼ったクロスが長持ちするという利点も生まれます。
吊り天井のデメリットとしては、建物の高い部分から枠組みを吊り下げていることから、落下の危険性が高いことが挙げられます。
この点は、前記した通りにある程度大きな地震にも耐えられる「軽量システム天井」を採用することにより、リスクを軽減できます。

以下にはシステム天井のメリットとデメリットを紹介します。

 

システム天井のメリット

システム天井のメリットは、なんと言ってもメンテナンス性に優れているところです。
天井裏に設置された空調や照明などの設備の移設も容易にできて、天井ボード材も部分的に交換できることから、レイアウトの変更にも柔軟に対応できます。

 

システム天井のデメリット

システム天井は、どうしても使用される材質やサイズが限られてしまうことなどから、他の天井と比較すると吸音性や防音機能が劣るとされています。
軽量システム天井を採用することで、大きな地震に見舞われた際のリスクを軽減させることはできますが、それでも天井パネルが落下する可能性はあります。

 

天井材として使用されるバー材と野縁の関係は?

木造の在来工法では、天井の骨組みにも木材が使用されますが、鉄骨造りやRC造の建物では軽量鉄骨材が使用され、建物の天井や壁を組み立てる作業を「軽天工事」と呼んでいます。ちなみに、軽天というのは「軽量鉄骨天井下地」を略した言葉です。

木造の家を建てる大工さんでも、軽天工事を行う軽天屋でも、最終的には天井に石膏ボードなどのボード材を貼って天井を仕上げます。
野縁というのは、石膏ボードの下地材になるもので、木造の場合は木材が、鉄骨造りやRC造の場合は軽天材が使用されます。

軽天工事で使用される野縁は、バー材と呼ばれています。すなわち、バー材と野縁は同じものです。
軽量鉄骨天井下地を組み立てるためにはいろいろな軽天材が使用されますが、天井ボードの下地になる野縁と、それを受ける野縁材がどのようなものなのかを以下で詳しく案内します。

 

野縁とは

バー材には「Wバー」「S(シングル)バー」「C(チャンネル)バー」の3つの種類があって、この中で野縁はWバーとSバーです。
軽天材である野縁は、小口がM字型をしていることから「Mバー」とも呼ばれています。

野縁は、それを受ける野縁受けに固定される長尺材で、天井ボードを固定する役目を果たしています。
Sバーの幅は25mmでWバーの幅は50mmで、野縁同士の間隔は303mmもしくは360mmピッチが一般的となっています。

 

野縁受けとは

3種類のバーのうちCバーが野縁受けとなります。野縁受けは、吊りボルトに固定されるもので、「親バー」とも呼ばれています。
規格サイズは複数ありますが、一般的には厚みは1.0mm程度の長尺材です。吊りボルトのピッチで野縁受けの間隔も異なりますが、通常は900mmピッチで取り付けられます。

 

関連記事

  • 建築現場でつらいことは?職人の本音を聞いてみよう 建設現場での仕事と聞くと、多くの方は「何だかきつそう」と想像するでしょう。実際、建設業が「3K」と呼ばれてきたのは否定できません。しかし、一口に現場仕事といってもいろいろあり、業種によって大変な部分も変わってきます。今回は、現場で一般的に「つらい」といわれる点と、内装業の仕 […]
  • 軽鉄工事って何?工事の流れやメリットを徹底解説軽鉄工事って何?工事の流れやメリットを徹底解説 時代とともに建築方法や技術も変化して、現在では軽鉄工事が一般住宅にも普及しています。 ここでは、軽鉄工事が何か知らない方にも、それがどういうものなのか分かりやすく解説します。 併せて、軽鉄工事の流れやメリットについても詳しく調査し紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いくださ […]
  • オフィスの天井はとても重要!種類ごとの特徴を解説 東京都江戸川区の株式会社SEEDは、内装仕上げ工事専門の施工業者です。弊社では主にシステム天井を取り扱っていますが、オフィスでは他にも多くの天井が使われています。天井はオフィスの機能性や快適さに大きく影響するため、十分に検討して選ぶのがおすすめです。今回はオフィスの天井の種類や […]
  • システム天井でパナソニック製品の商材を使用するメリットは?システム天井でパナソニック製品の商材を使用するメリットは? 一般住宅ではあまり使用されることはありませんが、オフィスなどでは「システム天井」という建材が多く利用されています。国内外で有名なメーカー「パナソニック株式会社」も、システム天井の建材に参入しています。今回の記事では、パナソニック株式会社のシステム天井を使用するメリットについてご […]
  • 世界の大地震の20%は日本で起きている!耐震天井の重要性を解説 天井は、建築基準法施行令第39条により「地震その他の震動及び衝撃によって脱落しないようにしなければならない」とされています。 地震大国と呼ばれる日本では、建物の耐震性を保つ上で、天井が重要な役割を果たしているのです。今回は、耐震天井の重要性と、安全な建物を作るためにおすすめの […]
  • 体育館や避難所等でおすすめ!2kg/㎡以下の超軽量天井SLC工法(吊り天井)で耐震化!体育館や避難所等でおすすめ!2kg/㎡以下の超軽量天井SLC工法(吊り天井)で耐震化! 2011年以降、防災の観点から体育館や避難所の吊り天井の耐震性が見直されたことをご存知ですか? 既存の吊り天井や新築の吊り天井で、落下によって重大な危害が生じるおそれがある天井は「特定天井」とされ、検証・落下防止対策が必要となっています。 そのため、特定天井に該当しない吊り […]
036638853003-6638-8530

受付時間 9:00~18:00 (日曜日定休日)

お問い合わせ・お見積り
pagetop