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体育館の天井の構造・高さ・安全性を高める改修方法を徹底解説!

2021/12/27

体育館の天井は、どの種類の天井を採用するかによって、安全性が大きく左右されます。体育館の天井の多くに採用されている「吊り天井」は、機能性やメンテナンス性の面で優れていますが、安全性には懸念が残ります。耐震対策のためには、体育館の天井構造や安全性を高める天井改修の選択肢について知ることが大切です。
この記事では、体育館の天井の構造・高さ・改修方法などについて、分かりやすく解説します。

体育館の天井の構造・高さ・安全性を高める改修方法を徹底解説!

体育館の天井構造の多くは「吊り天井」

天井には、「直天井」と「吊り天井」の2種類が存在します。前者が、屋根裏や上階の床裏がそのまま天井になるのに対し、後者は、屋根裏から金属製ボルトなどを使って格子状の枠組みを吊り下げ、表面を石膏ボードなどで仕上げる構造になっています。体育館の多くは、吊り天井が採用されています。吊り天井は、天井裏に確保された空間に、空調設備や照明器具を設置できるなど、機能性に優れているのが特徴です。
一方で、安全性には懸念があり、地震の際に天井が落下するおそれがあります。実際、東日本大震災の際には、全国の体育館で落下事故が相次ぎ、大きな被害が生じました。そのことを受けて、政府が2014年に新たな基準を設けたことにより、「特定天井」として一定の安全性が要求されるようになりました。

体育館の天井の高さについて

体育館の天井の高さは、どれほど確保しなければならないのでしょうか?体育館の天井の高さは、基本的にバレーボールを基準に設定されています。バレーボールは、室内競技の中では、最も高い天井高を必要とするスポーツだからです。具体的に、センターラインの上部では12.5メートル以上、エンドラインの上部では10.5メートル以上の高さが必要になります。少なくとも、上記の高さ以上があれば、体育館として機能するのに十分な天井高を確保できるでしょう。バレーボールがプレー可能な高さがあれば、他の競技も支障なくプレーできます。

体育館の天井の安全性を高める改修方法

既に指摘した通り、吊り天井には、どうしても安全面で懸念が残ります。高い安全性を確保するためには、改修を行うのも選択肢の1つです。改修方法には、以下のようなものがあります。順次ご紹介していきましょう。

直天井に改修する

吊り天井を撤去し、建物の屋根裏や上階の床裏を、そのまま天井にする改修方法です。

直天井に改修した上で、膜などを使ってビジュアル面をカバーする

吊り天井を撤去すると、屋根裏がむき出しになるため、膜などを使って視覚的な配慮を行う方法です。

耐震性を高めた天井に改修する

既存の天井を全て撤去した上で、新たに耐震基準を充たす天井を設置する方法です。

建物と一体となる天井の新設

既存の天井を撤去し、天井裏の空間を確保しつつ、建物と一体化した天井を設置する方法です。

既存の天井を補強して、耐震天井に強化する

既存の吊り天井を、ブドウ棚やブレース(鉄骨などで作られた補強材の一種)を設置するなどして補強し、耐震性を強化する方法です。

落下防止策を施す

既存の吊り天井の下にネットを張るなどして、万が一天井が落下した際に、天井材を受け止められるようにする方法です。

軽量で柔軟な天井に改修する

既存の吊り天井を撤去し、膜天井などの軽量で柔らかい素材のものに改修する方法です。

体育館の天井には「膜天井」がおすすめ

優れた機能性を持つ吊り天井ですが、どうしても耐震性に不安が残ります。多くの人が利用する体育館であれば、尚更のことです。そこでおすすめなのが、高い安全性を備える「膜天井」です。膜天井は膜素材で作られており、「軽い」「柔らかい」「強い」という3つの大きな特徴があります。
従来型の天井は硬くて重いため、落下の危険性があり、万が一落下した際には重大な被害が生じるおそれがありました。しかし、膜天井は柔らかい膜素材を使用しているため、従来の天井よりも落下の危険が少なく、万が一落下しても被害を最小限に抑えることができます。また、体育館のような大きな施設に設置されても、「特定天井」に該当しません。「脱落によって重大な危害が生じるおそれのある天井」と定義される、「特定天井」に該当しないこと自体が、膜天井の安全性の高さを示しているといえるでしょう。さらに、膜天井は、安全性と強度だけでなく、デザイン性にも優れています。非常に柔らかく軽いという特徴を持っているため、とても扱いやすく、自由なデザインが可能となっているからです。このように、膜天井とは、安全性・強度・デザイン性を兼ね備えた、非常に優れた天井なのです。

まとめ

以上、体育館の天井について解説いたしました。体育館のような大きな施設では、万が一天井が落下すると、大きな人的被害が生じるおそれがあります。大切な人命を守り抜くためには、地震などの万が一の時に備えて、天井の耐震性を強化しておくことが大切です。

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